いや、食うわけでもおみまいする訳でもないですが。
前から使ってた業務用オンボロPCの後継機としてDELLの通販で買ったPCが、先週ようやく届きました。
そして、それを契機に買ったRaspberry Piの開発が(やっと)Visual Studioで出来るようになったので、セットアップについて備忘録を書いておこうと思います。
作業1.Windows 10 IoT Core Dashboardの入手
1.「Windows Insider Program」のサイトで、アカウント登録します。(MSアカウントが必要)
https://insider.windows.com/
2.次の画面の「IoT Coreの入手」ボタンをクリック。
3.Windows Developer Centerの「Windows IoT」ページに移動するので「すぐに作業を開始」ボタンをクリック。
4.「Get Started」画面で、自分の環境に合わせて、以下を選択して、「Next」ボタンをクリック。
・Select your hardware:インストールするデバイス(Raspberry Pi3等)
・Select your installation media:Raspberry Piなら「microSD card」の方
・Select your OS version:「Windows10 IoT Core」(Insider Previewじゃない方)
5.「Step 1 of 4: Get the tools」ページの「Download Dashborad」ボタンをクリックして、Windows 10 IoT Core Dashboardをダウンロード&インストールする。
作業2.Windows 10 IoTのインストール
1.先程インストールした「Windows 10 IoT Core Dashboard」(以下、「ダッシュボード」)で「Set up a new device」をクリック。
2.右側のフレームで、以下を設定する
・デバイスの種類:「Raspberry Pi2 & 3」
・OSビルド:「Windows IoT Core」
・ドライブ:Raspberry Pi3用のmicroSDを挿しているドライブ名
・デバイス名:デフォルトで「minwinpc」となっていますが、変えるならデバイス名を入力。(そのままで良い場合は変更不要。)
・パスワード:(自分で決めた)Raspberry Pi3ログイン用のパスワードを入力。
3.micro SDにWindows IoT Core書き込みが始まるので、完了まで待機。(microSDの内容は全て消去されるので、ご注意を。)
4.書き込みが完了したら、microSDをRaspberry Pi3に差し込み、HDMIケーブルをディスプレイに接続し、ACアダプタをコンセントに挿す(Raspberry Piの出力はHDMIだけなので、HDMI対応ディスプレイがない場合、DVI変換ケーブルなどが必要になります。)
5.Raspberry Piの起動が完了し、ディスプレイに画面が表示されるまで、暫く待つ。(ちょっと時間がかかります。)
6.Raspberry Piの「設定」画面から、以下の3つを設定します。(最低限、これを設定すればOKのはずです。)
・「使用言語」&「キーボード言語」:どちらも「日本語」
・ネットワークとWifi:自分の環境に合わせて設定して下さい。
・Bluetooth:僕の環境では「ON」だと無線LANが上手く繋がらない現象があったので「OFF」にしました。(無線LANが上手くつながらない場合「OFF」にしたほうが良いかもしれません。)
Visual Studioでデバッグ
1.Visual Studioを開き「新しいプロジェクト」から[Visual C#]-[Windows]-ユニバーサル-[空白のアプリ(Visual C#)]を選択。
2.ソリューションが開いたら、ツールメニューの「ターゲットCPU」(「ANY CPU」等が選択されている箇所)を「ARM」にする
3.ターゲットデバイス(「ローカルコンピュータ」などが選択されている場所)を「リモートPC」にして「手動で構成」欄で、以下を設定。
・アドレス:ディスプレイに表示されているRaspberry Piの「IPアドレス」
・認証モード:ユニバーサル認証
でデバッグ実行すれば、問題なければディスプレイに実行画面が表示されるはずです。(ソースは1行もいじらなくてOKです。)
※なお、上手くデバッグ出来ない場合、以下の事をチェックしてみて下さい。
・Raspberry Piのインターネット接続(無線の場合、これが結構切れます。)
・「認証モード」が「ユニバーサル認証」になっていない(Raspberry Pi3では「なし」ではダメみたいです)
・「参照の設定」の[ユニバーサルアプリ]-[拡張]-[Windows IoT Core]でチェックされているものが最新バージョンではない。(そもそもチェックされていないなら不要)
おまけ.Device Portalに接続
Raspberry Piの詳細設定は、ダッシュボード画面の「自分のデバイス」を右クリック-[Device Portalを開く]で起動できる「Device Portal」画面で行なえます。
(ちなみにログイン認証ですが、初期IDは「administrator」、初期パスワードは「作業2の手順1で設定したパスワード」です。)
「ここで何か作業をしないとデバッグできない」わけではないですが、とりあえず「タイムゾーン」は「Tokyo,Osaka,Sapporo」に変えておいたほうが良いかもしれません。
と、急ぎ足なうえ、画像もなくて申し訳ないですが、とりあえず実機デバッグが出来る環境を構築できました。
Xamarin.Formsも環境を再度構築したので、その話はまた後日書こうと思います。